英語と日本語は違いがたくさんあります。語順や文字はもちろんのこと構造的なところにも違いがたくさんあります。一方言語に共通することもいくつかあります。それらを知らず「文字が違うだけで日本語と同じようなことだろう」という意識で学び始めると違いを受け入れられずストレスを抱えてしまいます。実際周りに「なんで過去形になったとたんedを付けなければいけないんだ」と文句を言っている人を見たことがあります。でもよくよく考えれば日本語だって過去形にするとき「~た」と変わるわけでそれは言語として自然なわけです。しかしこういった反応は違いや共通点を学校で教えてもらえないのでごく自然だということです。このブログではスムーズに勉強を始めるために知っておくべきことを4つに分けて紹介します。
①英語には助詞がない
②英語では語順を入れ替えられない
③アルファベットは文字の名前と発音が一致しない
④短期的な勉強では身につかない
英語には助詞がない
英語には助詞がありません。助詞とは、日本語にある「は、が、を、に、で」などです。日本語では名詞の役割を示すのに助詞を用いります。例えば「が」はその前の名詞が主語であることを示しますから「私が」と言えば主語は「私」になるわけです。一方「を」の前の名詞は目的語になりますから「私を」の場合では「私」は目的語であるわけです。このように日本語の場合は名詞の役割を助詞で示します。また助詞は省略される場合もあります。「俺チョコ好き」というように口語では省略できます。
しかし英語には助詞がなく名詞の位置や、代名詞の場合は変化形で名詞の役割を決めます。"A dog"を例にしてみると、動詞の前において"A dog runs."にすれば主語になりますし、場所を変え動詞の後に置いて"I feed a dog."にすれば"A dog"は目的語になるわけです。代名詞の役割を決める場合は名詞の位置に加え、形も変化させないといけません。"I"でもそのままだと主語ですし、"Me"になると目的語になるわけです。そのため"I"を目的語にするために"Give I"として動詞の後ろに置くだけでは不十分なわけで、"I"の目的語としてある"me"にして"Give me"としなければならないのです。そのため語順や形がとても大事になってくるわけです。
英語では語順を入れ替えられない
上のことと少し重複する部分がありますが、英語は語順を入れ替えられません。もう少し詳しく言うと英語では語順を入れ替えると意味が変わってしまいます。これは何を意味しているのか、日本語と比較して見てみましょう。
まず日本語の場合を見てみましょう。
日本語の場合語順を入れ替えても助詞を変えなければ文章が伝える意味は変わりません。
例えば
「僕はリンゴを食べる。」
という文章で見てみましょう。この文章を助詞を変えずに語順だけ変えてみましょう。
「リンゴを僕は食べる。」
となるわけです。どうでしょう、受け取り方は変わるかもしれませんが文章が伝える意味は変わりません。
英語の場合はどうでしょうか。
英語の場合、先ほども言った通り普通名詞の語順を入れ替えてしまうと意味が変わります。
例えば
"A man eats fish."
という文章で見てみましょう。この文章の中の名詞の位置を入れ替えてみましょう。そうすると、
"Fish eats a man."
となり文章の意味が180度変わるわけです。
このように語順を入れ替えると英語の場合は意味が完全に変わってしまうわけです。
アルファベットは文字の名前と発音が一致しない
英語の場合は文字の名前と発音は一致しない場合もあります。これは英語をしゃべれるようになるために大事なことです。ひらがなの場合、「は」や「へ」以外は読み方がそのひらがなの名前となっています。「あ」は"A"と発音されますよね。しかし英語の場合、そうではありません。"A"は「エー」という名前ですが「ア」とも発音されます。しかも小学校で私たちはローマ字を習ってしまいます。そのため読み方が一通りになってしまい英単語の覚え方もローマ字を使ってしまうのです。これは喋れるようになるには程遠いやり方なので英語を始めてアルファベットを覚える際、アルファベットの名前と読み方を覚えるようにしましょう。
短期的な勉強では身につかない
いま私たちは日本語を当たり前のように話していますが、どのようにして身に着けたのでしょうか。それは生まれた時から今まで日本語が飛び交う環境で育ち、日本語を使わざる終えなかったからです。ということはつまり、英語を完璧に身に着けるためには今まで生きてきた年月と同じぐらいの勉強時間が必要になります。1,2カ月の勉強で英語力が身につかないのは当たり前ですよね。英語の勉強をするにあたって一番難しいのはモチベーションを維持することです。特に言語学習は時間がかかって結果が出にくい分野です。そんな中でも根気よく勉強を続ける覚悟とモチベーションが必要です。あきらめたくなったときはなぜ自分が英語を勉強し始めたのか、目標は何なのかを明確にして自分を奮い立たせましょう。
まとめ
これまで勉強を始めるために知っておくべきことを4つに分けてご紹介してきました。英語学習を効率的にするためのコツや、方法はありますが、肝心な勉強をせずコツや方法論ばかりをインプットしているだけでは肝心な英語力は伸びません。この記事を読んだらすぐに英語勉強を始めましょう!!
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